大日寺宿坊のお食事はミシュラン級の精進料理かもね!
これって「真言宗大覚寺派」の中では許されることなんですか?
なでしこりんです。私は大阪の生まれですから、小中学校の遠足は京都か奈良が多かったんです。京都の宇治の平等院に行き、途中の駅にあった「黄檗山萬福寺」の看板を見た時、「まんぷく寺やて!おいしそうなお寺やな~!」と笑ったことがあります。萬福寺は関西では「精進料理」が有名なお寺さんなんです。(萬福寺では精進料理のことを普茶料理(ふちゃりょうり)と呼んでいます)。 大人になってから、何回か「精進料理」はいただきましたが、満腹感を感じるより、その肉類を一切使わない工夫された調理技術に感動さえ覚えたたものです。
精進料理(しょうじんりょうり)とは、大乗仏教の教えでは殺生につながる肉食も禁止しているたため、お坊様への布施として野菜や豆類、穀類を工夫して調理した料理のことですよね。宮沢賢治も「よだかの星」の中で、「生きている物の命を奪って生きていく」ことに苦悩を感じていることを「よだか(夜鷹)」という鳥を通して語っています。今で言えば「ベジタリアン」なんでしょうけど、菜食限定が賢治の寿命を縮めた一因ではなかったのでしょうか。いずれにせよ、「精進料理」は仏教における「大事な修行」という側面を持っていることは間違いないようです。
最近話題の、韓国人の金昴先(キム・ミョソン)さんが住職を勤めるのが、真言宗大覚寺派の大日寺。大覚寺さんは京都にあるお寺で私も何度かうかがったことがあります。名刹の多い京都の中でも、伝統と格式のある立派なお寺さんで、時代劇の撮影にもよく利用される有名寺院です。この宗派の住職になるには、「得度、度牒を受け、四度加行を行い、伝法灌頂を受けた者に与えられる教師」の資格を持ち、管長より任命された者が末寺の住職になれるんだとか。とすると、金昴先さんも、厳しい修行をおこない、「教師」の資格を持ち、真言宗大覚寺の管長さんから任命された方なのでしょうね。この方は今後は、「週刊誌ネタ」になりそうですから、そのへんも注目ですね。なんせ「真言宗大覚寺派」の「宗派の品格」が問われることですから。
そこで今日の一枚の写真。これは、金昴先(キム・ミョソン)さんが住職を勤める真言宗大覚寺派の大日寺・宿坊でのお食事サンプルなんだそうです。
季節ごとに精進料理を準備しております。 (大日寺・宿坊http://dai13.jp/top
)
大日寺の宿坊のお食事、なかなかおいしそうですね。これにはお遍路さんたちも大喜びでしょう!
日本における精進料理の標準的な「献立」は、
なんだそうです。もちろんこれに季節ごとの食材が入れ替えられていくのでしょうね。精進料理は「肉類は使えません」ので、豆腐をうなぎの蒲焼に見立てたり、こんにゃくをお刺し身風に出すこともあるようですが・・・この写真、何か変ですね! 右上にあるのはもしかして「まぐろのお刺し身」では?
実は 「赤いこんにゃくを使ったまぐろ風味のお刺し身」は見たことがあります。こんにゃくでできた「いかそうめん」も見たことがありますが、大日寺のはどう見ても「擬製のお刺し身」ではなく、「本物のまぐろのお刺し身」のように見えます。 これで精進料理を名乗るのはどうなんでしょうか?
もちろん右上の赤いのはこんにゃくです!
でもね、私はこのことをとらえて、「ほら、やっぱり韓国人の住職は・・・」というつもりはまったくありません。こういうたぐいの「不当表示」は日本全国には山ほどあるでしょう。それか、大日寺の調理番の調理担当者が「精進料理に無知」だったのかもしれません。でも、真言宗大覚寺派にとっては「不名誉」なことではあるでしょうね。大覚寺派のお坊様、もしこのブログをご覧になっていたらぜひご指導してあげてください。 まあ今後も、金昴先(キム・ミョソン)住職には目が離せませんね!ww By なでしこりん