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Channel: なでしこりん
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パキスタンで「Burka Avenger(ブルカアベンジャー」の上映開始!武器はなんと本とペン?

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女子教育を妨害するタリバンは世界の敵です!
 そんなタリバンが手出しできない「日本の侍」がいた!

  なでしこりんです。アフガニスタンやパキスタンで、イスラム原理主義者タリバンによって行われている「女子教育への妨害」については、このブログでも何度か取り上げてきました。今回は「朗報」とも呼ぶべきニュースがパキスタンから届きました。その内容と課題について考えてみたいと思います。ニュースソースは「時事通信」のようですね。


         
  「月光仮面」の」おじさんは、エスニックな感じがしますね。こちらは「ブルカ・アベンジャー」は女性教師!
 

 漆黒の伝統衣装ブルカに身を包み、女性の教育を邪魔する悪党に立ち向かう。女性の権利向上を訴えるマララ・ユスフザイさん(16)の母国パキスタンで7月、戦う女性教師を主人公とするテレビアニメの放映が始まった。早くも多くの注目を集め、今後欧米など約60カ国で放送される見通しだ。

  アニメ「ブルカ・アベンジャー(ブルカを着た反撃者)」の舞台は架空の都市ハルワプール。日中はごく普通の女性教師「ジヤ」が夜の訪れとともにブルカをまとい、女子校を閉鎖しようとたくらむ武装勢力の首領や汚職まみれの市長と戦う。3人の教え子とヤギの「ゴブ」の助けを受けながら、本とペンを武器にして悪党を退治するストーリーだ。(時事通信)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130809-00000072-jij-asia


  
     製作の中心になったハールーンさん(一番右端の男性)とスタッフのみなさま。


 まず最初に指摘しておきたいのは、このアニメ関係者は、タリバンから「暗殺される可能性が高い」ということです。これは何も大げさな話ではなく、私は、このアニメ関係者が明日、「殺された」という報道があったとしても驚かないということです。彼らのやっていることはそれほど危険なことなんですね。 ですから、「アニメの絵が古臭い」とか「ディズニィーっぽい」などの議論はどうでもよいことです。もちろん私は、このアニメスタッフ全員に敬意を表したいと思います。


   
    マララ・ユスフザイさんは通学バスの中で首に銃撃を受け九死に一生を得ました。


 製作の中心になったのは、「Haroon」さんで、彼はパキスタン人の父とニュージランド人の母を持ち、イギリスで歌手活動をやっているといいます。この「ブルカ・アベンジャー」では、「女子教育を妨害する者を悪役」に設定しています。これは、パキスタンやアフガニスタンのようにタリバンが力を持っている場所では極めて危険な行為です。


    
    イスラム・ビビ警部補さんはタリバンに銃撃されて亡くなりました。(右側の女性)


 では、タリバンはなぜ「女子教育を妨害」するのでしょうか。実は、タリバンにも理由があります。まずは。女子教育そのものが「異教徒からの悪影響」であるということ。タリバンはキリスト教徒を憎悪してますから、女子教育も認めません。それと「女性は家庭を守るべき」という意識もあるでしょう。この意識は今でも世界の多くで国々にあるのではないでしょうか。だからと言って、女性の外出を制限したり、女子学生の通学バスを襲撃して、女性との顔に硫酸をかけたり、銃撃したりすることが許されてよいはずがありません。


    
    中村先生の活動についてはhttp://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/ が詳しい。


 少し話がそれますが、タリバンとはもともとはパキスタンにいたイスラム教の「神学校」の学生たちのことです。彼らは、内戦に明け暮れていたアフガニスタンに侵攻して、自治区を広げていきます。タリバンは教条的で偏屈でしたが、治安の維持はうまかったんですね。政治的な腐敗も嫌いましたので、多くの農民から支持を得たんです。ただ、タリバンは、異教徒や外国人を「敵」とみなしていました。そんな状況の中でも、タリバンから見ても、「この人は殺せないな」という人物が一人いました。それが、アフガニスタンで長年、医療援助と灌漑事業に携わってきた日本人の中村哲先生です。以前、中村先生の下でボランティア活動されていた伊藤和也さんが誘拐され殺されるという事件がありました。「金目当ての誘拐犯」だったのですが、この時は、誘拐現場付近の全村あげて、「中村先生とこの若い衆を救え!」と山狩りを行ったといいます。そんなこともあって、日本の一部の心無い人は「中村はタリバンの一味だ」などと誹謗する人がいますが、中村先生は「侍(さむらい)」なんですね。だから、タリバンも一目を置かざるをえないんだと思います。 こういう立派な方にこそ十分な資金援助をしてあげたいですね。


   
     ブルカ・アベンジャーさんには「女子教育の敵」を徹底的にやっつけてほしい!


 日本はアフガニスタンの警察官の給料の半年分を資金援助しています。これは立派な「使い道」だと私は思いますが、女子教育の安全強化のためには、学校と通学バスに「常駐の警備員」をつけてあげたいですね。中国や韓国にあげたODAは日本の商売敵を生み出しただけで、本当にムダ金でした。アフガニスタンやパキスタンの女子教育を守る先頭に日本が立ってくれたら、彼女たちの日本への感謝は尽きることがないでしょう。いずれにせよ、アニメ「ブルカ・アベンジャー(ブルカを着た反撃者)」の成功を願わずにはおれません。 By なでしこりん


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