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杉原千畝氏名義で「アンネの日記」が寄贈される。ユダヤ人を助けたのは杉原氏だけではない!あの人も!

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「日本軍全部=悪」という考えの刷り込みはもう止めてほしい!
「オトポール事件」を知っていますか?ユダヤ人を助けた日本軍人たち


 なでしこりんです。東京で「アンネの日記」への破損事件が発生し、イスラエル大使館からの「アンネ関係図書」の寄贈があったそうです。と同時に「杉原千畝」氏名義での寄贈もあったとか。
 
      
    「杉原千畝」の署名がある「通貨査証」       これはリトアニアの切手
  
 私たち日本人の多くは、杉原千畝氏の読み方を「すぎはらちうね」と了解していますが、実は海外では「Senpo Sugihara」としての方が有名なんですよ。それは、「命のビザ」によって知られている「杉原千畝氏のユダヤ人救出活動」で救われた6000名のユダヤ人の中の一人が、自分たちの命を救ってくれた「大日本帝国外務省発行の通貨査証」に署名されていた「日本の外交官」の名前が知りたくて、日本人に「この人の名前はなんと読むのですか?」と尋ねた時に、尋ねられた日本人が「千畝」を正しく「ちうね」と読めなくて、「Senpo Sugihara」と答えたからという説と、杉原氏自身が「Senpo Sugihara」と名乗ったという説がありますが、いずれにせよ、ユダヤ人社会では「Senpo Sugihara」が定着したんです。ユダヤ人社会は、2011年、日本での「東日本大震災」の知らせを聞き、以下の声明を発しています。 


 窮状にある人々に手を差し伸べることは、主のいつくしみの業に倣うことである。1940年、杉原領事夫妻は身職を賭して通過ビザを発給し、6,000人のユダヤ人の命を助けて下さった。いまこそわれわれがその恩義に報いるときである。(東日本大震災への義援金を募る際の米国のユダヤ人組織オーソドックス・ユニオンによる声明)


 と同時に「Higuchi」と「Yasue」の名前も知られています。おそらく日本人の多くは「「Higuchi」と「Yasue」と言われてもピンとこないでしょう。中には「Tojo」を知っているユダヤ人の方もおいでかもしれません。今日はそんな「日本人が知らない日本人のお話」です。この記事は2013年の4月の6日になでしこりんが書いた記事に一部加筆したものです。あしからずww

「2013年の4月の6日になでしこりんの記事から」

 普段、私たちが目にすることのないものに、中国や韓国の「反日映画」があります。敵(かたき)役はすべて「日本兵」で、せりふもしぐさも決まっています。日本兵は必ず、「きさま~バカモノ~!(と叫んで突然なぐる)ww」。 女性を見たら、「(よだれをたらして)いい女だ。やってしまえ~!(と強姦する)」ww  中国や韓国ではこういうステレオタイプの日本兵しか出てきません。そして、中国や韓国の「正義の味方」によって、日本兵はバッタバッタと殺されてしまいます。 

     
   中国映画で真っ二つにされる日本兵!こういうのを中国では年間200本も作ってますww
 
 おかしなことに、日本国内であるにもかかわらず、「日本軍人はみな無教養で暴力的」というイメージが教育界や映画界では蔓延しています。 最近は多少は公平な評価を受ける日本軍人像も出てきましたが、少し公平な評価をするだけでも「軍国主義の復活だ!」、「軍靴の音が~」などと言われてしまいます。ww しかし、このブログでも紹介しましたが、敵であるイギリス海軍の兵士を救助した日本海軍「雷」の艦長や、ペリリュー島民を戦闘から避難させた日本軍守備隊長など、軍国主義を超越した「人道主義」を実践した日本人も少なからずいたことを忘れてはいけないし、その主体となった日本人を私たち日本人が知らないことのほうがおかしいですね。というわけで、今日も、「人道主義」に生きた日本軍人のお話です。

 私は「戦争の残虐性」を否定するつもりはありません。「死ぬか生きるかという極限状況」におかれた人間が、やむを得ず残虐になることは十分ありえます。ただ、それは日本兵に限ったことではないですね。戦争という極限状態が人間を変えてしまいます。そんな中でも、第二次世界大戦が始まってすぐの1940年、リトアニアの在カウナス日本領事館領事代理となった「杉原千畝(すぎはらちうね)」氏が、外務省の反対にもかかわらず、彼の独断で、「6000人のユダヤ人に通行査証」を発行した話は有名ですよね。私も、杉原氏の奥様が書かれたご本も読みましたし、加藤剛さんが杉原氏役をやったドラマも見ました。遅きに失しましたが、2000年には政府によって「杉原千畝氏への名誉回復」も行われています。でも、これは、杉原氏が「軍人でない」から再評価されたのであって、もし杉原氏が日本軍人だったら、決して再評価されることはなかったでしょう。日本では現代でさえ「日本軍は全て悪」でしかないのですから。

 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のたとえと同じことが、科学的な立場に立つべき「歴史検証」でもおこなわれていることは残念です。本来、評価されるべき人たちは評価されてよいのです。そたとえそれが「日本軍人」であったとしてもね。違いますか?
 
 イスラエルはユダヤ人が建国した国です。正直言うと、ヨーロッパではユダヤ人とジプシーは嫌われ者です。それは、そこに以前から住んでいる多数派(マジョリティー)に混ざろうとしないからです。「郷に入っても郷に従わない」。 ユダヤ人は「擬態と混住」が進んでますがジプシーはだめですね。フランスでは、ジプシーをルーマニアに強制送還してます。ユダヤは嫌われてますが、金融を抑えてますから社会的な地位は高いです。そんな人たちがお金を出し、武力を使って建国した国がイスラエル。世界から嫌われまくってますが、一度でも親切にされたことは決して忘れないという「よい徳性」は持ち合わせています。ですから、ユダヤ人たちは、もちろん「Senpo Sugihara(杉原千畝)氏」のことを忘れてはいませんし、「HiguchiとYasue」の名前も決して忘れてはいませんよ。  

        
     樋口季一郎陸軍少将             安江仙江陸軍大佐

 なぜ、そんなことをユダヤ人でもない「なでしこりん」が断定的に言うのか?ww その理由は簡単です。それは、ユダヤ人たちが、「Higuchi」と「Yasue」の名前を国家として伝承しているからです。私たちが「パール判事」や「東日本大震災でのアメリカ軍救援部隊」のことを忘れないように、ユダヤ人たちだって、ユダヤ人を助けた日本人の「恩人の名前」を忘れるはずはないのです。


      
   救助されたユダヤ人家族たち。ユダヤ人たちは今でも「ヒグチとヤスエ」の名前を忘れていない。  

 昭和14年(1938年)、樋口季一郎陸軍少将と安江仙江陸軍大佐は、ナチスドイツの迫害を受けて、シベリア経由で逃げてきた「ユダヤ人数千人(樋口証言)、(2万人説もあり)」を保護しました。ユダヤ人たちにとっては「九死に一生」を得たんですね。ちなみに、樋口少将らの行動は「ユダヤ人を保護するんて反ドイツ的だ!同盟国として許しがたい行為」と在日ドイツ大使館から日本の陸軍省に猛烈な抗議が来ます。その抗議を、「これは人道問題である」と跳ね除けたのが「東条英機」陸軍中将(当時)。「Tojo」ですね! こうやって見てみると、東条さんだって、ステレオタイプの「無能な戦争指導者」という戦後の「レッテル」がいかに不公平なものかも見えてきませんか? こういう面を知ることと戦争責任はまったく関係ありません。


  
 イスラエルのゴールデンブック。モーゼ、メンデルスゾーン、アインシュタインに次いで
  樋口季一郎と安江仙江の名前が記されていることを知っている日本人は少ない。

 戦争には、「戦争の残虐性」がありますから、戦争を単純に「美化」すべきではありません。それでも、困難な状況の中でも「人道主義」を実践し、命がけで他人の生命を救った日本軍人がいたことまでを隠蔽させてはいけないのです。人の生命を救うことは、戦闘に勝つこと以上に難しく、戦闘に勝つこと以上に評価されるべきものだと思います。樋口季一郎陸軍少将と安江仙江陸軍大佐は立派な日本軍人であり、立派な日本人でありました。 私はそう思っています。 By なでしこりん

「参考記事」

「杉原のユダヤ人を日本で救った小辻節三と松岡洋介」
日本の偉人再発見!山田純大がノンフィクションで描く「小辻節三氏」とは? 松岡洋右は苦学生だった!

「イギリス兵を救助した日本海軍の艦長」
「戦争の中の日本人」、歴史は多面的に見てこそ、本当の歴史が見えてくるのでは?

「戦闘から島民を避難させた日本軍守備隊長」
日米激戦、「ペリリュー島の戦い」、日米双方に1万人を超える死傷者を出した戦いで起こった「奇跡」


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