イスラム社会は、女性の生きる権利を保護すべきです!
女子教育の権利を妨害するあらゆる勢力の暴力に反対!
【AFP=時事】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)で15日、女子大学生が乗ったバスが武装集団によって爆破され、14人が死亡、19人が負傷した。政府当局者が明らかにした。その約90分後、負傷者が搬送された病院が襲撃され、準軍事組織の辺境州防衛部隊(Pakistani Frontier Corps)報道官によると、さらに11人が死亡、17人が負傷した。
パキスタンで今年起きた死者を出す攻撃のうち2件がクエッタで起きている。2件ともパキスタンでは少数派のイスラム教シーア派(Shiite)を標的にしており、今回の攻撃で犠牲となった学生は、シーア派住民の間で人気のある女子大学の生徒だった。
現在のところ犯行声明は出されていないが、クエッタはパキスタンの最大宗派であるイスラム教スンニ派(Sunni)と、同国の人口約1億8000万人のうち20%を占める少数派のシーア派との宗派間対立の中心地となっている。 (AFPBB News)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130616-00000011-jij_afp-int
これほど「やりきれない」ニュースはないですね。この事件の被害者は「女子学生」となっていますが、「女子教育への妨害」を目的にしたものか、「シーア全体への打撃」を狙ったものかは現時点ではわかっていないようです。 でも、なぜ、「女子学生を標的にする」のでしょう?
パキスタンにも拠点がある「タリバン」というイスラム原理主義者の団体があります。私は、タリバンをテロリスト集団だとは思ってはいないのですが、この集団は、女子教育に対しては「偏狭な考え」しか持っていないのが残念です。 以前、タリバンがアフガニスタンを支配していた時は、女子の学校教育さえ廃止されていました。イスラム教が多くの信者を獲得しているということには、イスラム教に合理性があるからだと思いますが、一部の宗派にある「女子から教育の機会を奪う」この方針だけは絶対に許容できません。
「教育禁止、職業禁止、女性単独の外出さえも制限」となれば、
彼女たちに残された仕事は、「物乞い」と「売春」しかありません。
アフガニスタンには、古くからの部族国家の時代があり、イギリスによる侵略の時代があり、王制の時代があり、ソ連による介入の時代があり、内戦の時代があり、現在のアフガニスタンの時代があるんです。以前、アフガニスタンの女子教育に関する資料を読んだ時、「アフガニスタンの女性たちにとって一番幸せな時代はいつだった」という話の中で、「ソ連時代が一番良かった」という意見が圧倒的に多かったのを覚えています。 これは、とても皮肉な結果ですね。
社会主義体制下のアフガニスタン。 アフガニスタン女子学生たちのなんと美しいこと!
もちろん、1979年当時の「共産主義政権」の裏には、ソ連のKGBがいて、反対派に対する暗殺や弾圧がありましたが、こと女性に対しては「宗教的抑圧」が最もなかった時代であったことは確かなんですね。 ですから、女子の大学進出も開放されましたし、女性の軍人までいました。 ただ、アフガニスタンの共産主義政権は1990年には崩壊してしまいますが。
「女性を束縛する宗教や慣習の強制」には人類規模で反対すべきです。
パキスタンのクエッタという都市は、人口90万人を擁する町だそうです。 ですから、「はねあがりの暴力主義者」もごく一部にはいるのでしょう。 この事件一つで「イスラムの偏狭性」を語ることはできません。 しかし、向学心に燃えていた女子学生の無念さを思うと、やはり「やりきれない」気持ちになってしまいます。 もし、この世に神の存在があるのなら、この事件を首謀した者と実行者に天罰が下り、二度と同じ悲劇が繰り返されないことを願うばかりです。 By なでしこりん
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パキスタンでの女子学生たちへのテロ攻撃に思う。女子教育を妨害するあらゆる勢力に抗議します!
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