100円の寄付金でできること ポリオワクチンの注射７回分
慈善は偽善でもかまわない。でも他人を巻き込むのは止めてほしい！
なでしこりんです。 アメリカで始まった「アイスバケッツチャレンジ」。 日本にも上陸して「悪乗り」が続いています。 私は基本、「慈善は偽善でもかまわない」という考えです。 難病にしろ、戦争孤児にしろ、無関心であるよりは関心をもたれる方がいいし、それに「寄付金」がともなえば万々歳ですからね。
左からＩＳＩＳの戦闘員、ビル・ゲイツ、ＡＫＢ４８と秋元
しかし今回の「アイスバケツチャレンジ」には不快な点もあります。 それは「実行者が他者を指名する」ことです。 これは「寄付の強要」であり、断れば「あの人は冷たい」という印象を拡散させます。 そういうことを考えもせず、映像を公開している人」はただの売名と思われても仕方ないでしょう。実際、ほとんどの連中は売名目的でやっているのでしょうから。
世界中には「救いの手を求めている人々」はたくさんいます。今日明日の食べ物にさえ窮している人たちがたくさんいます。現に、パレスチナのガザでは多くの民間人が殺され傷ついています。ガザの発電所も破壊され電気もままならないといいます。当然、病院での治療もできなくなります。
加害者はイスラエルですが、後見人はアメリカ政府ですよね。片やイスラエルによるパレスチナの人々の虐殺に手を貸し、片や筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者支援として氷水をかぶるチャリティーをユーチューブで流し続けるアメリカ人たち。これっておかしくありませんか？ アメリカ人がなすべきことは、イスラエルのへの支援ではなく、「話し合いで解決することを求める」ことのはずです。
私は「ユニセフ」に定期的に寄付はしています。私は「アフガニスタンの女子教育」に以前から関心を持っています。 「ユニセフ」というとすぐに「アグネス・チャン」のことを持ち出す人がいますが、彼女は売名ですが、ユニセフ自体はきちんと「救援物資」を送り届けています。 よく「寄付金の２５％をピンハネ」と言われますが、私は問題ないと思います。私はユニセフの肩を持つつもりはありませんが、もし仮に「1万円分のノートや鉛筆をアフガニスタンに送る」場合、送料は2500円で済まないだろうし、まず届くかどうかもわかりません。 さらに配布先もままならないでしょう。そう考えたら、「アフガニスタンはユニセフを使う」であり、「広島の土砂災害には日本赤十字か広島県庁」という選択枝があってもよいのではないですか？
もし、日本において、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者支援」を真剣に行いたいのであれば、その関係の患者団体や医療団体に寄付すればよいのです。 それこそ、「難病」で困っている人はＡＬＳの患者さんだけではないはずです。 「自分は売名ではない。自分はおふざけではない」というのなら、こういうバカなチャレンジは止めるべきです。 本当の善行は報いを期待すべきではありません。
最後に「ＩＳＩＳ（イスラム国）」のテロリストたちも「アイスバケッツチャレンジ」をやっているそうです。もちろん１００％の「フェイク映像」ですからご心配なく。本当にくだらない映像ですが、「アイスバケッツチャレンジ」の本質をよく伝えていると私は思います。 Ｂｙ なでしこりん